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合格体験記 (第21期)

掘り下げ型勉強法で理解を深める

水落啓介(福岡県)  公益財団法人福岡市緑のまちづくり協会

 30年間、樹木を相手にしてきた中で、何一つ資格がないのも格好悪いかな?というぐらいの軽い調子で、仕事でも派遣中の身軽さであったことも手伝い、樹木医試験を受けることにした。

 軽い気持ちで始めたのに、申請書の経歴、業務実績など昔やった研究や事業の再確認、資料の取り寄せなど四苦八苦した。申請書を作り上げ、いざ受験勉強に取り掛かる。あの分厚い「樹木医の手引き」を片手に 3ヶ月間、今までの経験を整理しつつ、広く浅く知識を入れ込むように奮闘するも1回目はあえなく轟沈した。

 次の年、再挑戦し、今回は短期決戦で臨み、掘り下げ型勉強法に変更した。「樹木医の手引」で全体をつかみ、一つの事項(樹木生理、植物生態、気候、菌類、農薬等)について、ネットや書籍から関連記事や論文を取り出し、図を書き写すなどノートを作り、理解を深めることにした。思い込みや知らなかったことなどが明らかになり、感覚で捉えていたことが、明確な言葉や数値で話せるようになった。更に、樹木医研修やその後の活動にも役に立ち、貴重な財産となっている。

 樹木医になるための受験勉強や研修は、私のような年配者にとって大学受験以来(あの時もこんなには勉強していない?)の知識を詰め込む修行に近いものであり、老化しつつあった脳を活性化してくれるとともに、もう一度、樹木に向かい合う姿勢を考え直すに十分すぎる刺激を与えてくれた。

 動機はどうあれ、木を扱うものとして、樹木医の資格を取ることをお勧めする。仲間が増え、困った時、困らない時、なんでも教えてくれるデータバンク(同期、地区支部の樹木医の方々)と楽しい活動が付いてくるという特典もある。