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合格体験記 (第21期)

樹木医視点を忘れずに樹木と付き合う

猪狩千恵(神奈川県)  ユーロフィン日本環境㈱

 樹木医の資格は高校の頃に新聞で知りました。樹木の健康に思いを馳せるなんて、なんて健やかな仕事だと思った気がします。大学は林学専攻でしたが、好きな両生類・爬虫類探索の旅に出かけてばかりで、素養くらいしか身につきませんでした。

 しかし、卒業後に今の勤め先に転職してからは、自然環境調査、とりまとめの他、環境アセスや開発許可手続協力等、環境コンサル的な仕事をし、業務の中で、移植計画、緑化計画にも係わるようになりました。せっかく勉強するなら挑戦だけでもとと思い、通勤や打合せ移動の電車内で、「選抜試験題集」で勉強して試験に臨みました。造園系の知識に欠ける私がどうかとは思いましたが、結果は合格。喜び勇んで研修に出掛けた次第です。前年合格の知人の助言「まじめな仲間が沢山で楽しいですよ」の通り、素敵な研修になりました。 

 樹木医取得後は、やはり木に目が行きます。木も樹病もどこにでもあるので、樹病を見つけては観察しています。ネコノアシやイスノキナガタマフシを見つけた時は、これがあの!と喜びました。今までどちらかというと動物視点だったのが、植物視点も得られ、より広く自然環境を観られるようになった気がします。

 そういった観点では、都市の緑が気になります。私は、もう少し自然と寄り添う緑を目指してもよいのではと思っています。東京都では「江戸のみどり復活事業」で、在来植物緑化促進支援が始まりました。都市部に点在する明治神宮等の大規模緑地間に樹木を植える緑のネットワークで、鳥や昆虫等の動物が移動、繁殖できるようにするのが狙いです。木は自然の生きものです。どう付き合うか、樹木医視点を忘れずにこれからも考えていきたいと思っています。

 余談ですが、旧姓での登録証を頂く際、日本緑化センターにはお世話になりました。親切なご対応には頭が下がります。聞けば、旧姓での登録申請は私が初だったとか。寛容なご対応、改めてありがとうございます。