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合格体験記 (第20期)

声に出し、五感を使って勉強する

森川茂仁(香川県)  香川県栗林公園観光事務所

 私は香川県の栗林公園で庭師をしていて、年間の作業のほとんどを松の剪定に費やしており、毎日マツと向き合っています。同じクロマツでも、鋏を入れていて松脂の出が悪いものや、芽落ちするものとか、それぞれに個体差があることに気付きます。樹勢の良し悪しを考慮しながら手入れを行っていますが、このことを第三者に説明する時や、どのような樹勢回復の方法があるかなどを考える時、現場の経験から学んだ知識だけでなく、より深く科学的アプローチのできる樹木医の知識が必要と思い、また、樹木の維持管理に関する専門性をさらに高めるためにも樹木医を目指しました。

 私の勉強法はまず「最新・樹木医の手引き」 を声に出して読み、それをボイスレコーダーで録音し、次の日の仕事の休み時間に聞き返しをしました。過去の問題集も声を出して読みもしましたが、特に書いて覚え、さらに本当の意味で理解するために、理解しにくい言葉などは、電子辞書やパソコンなど使って調べては書き込んでいきました。気づくと大学ノート15冊ぐらいになっていました。大変なことは、自分なりの表現の仕方で記述し、説明できるスキルが必要だったということでした。その他に日本緑化センターの本や中高生の理科や生物の教科書も教材にしました。ちなみに、声をだして読み録音して後で聞く勉強法を教えてくれたのは私の行きつけの盲目の鍼灸の先生が教えてくれました。五感をできるだけ使って勉強したことが、今では五感をできるだけ使って樹木と向き合えることに役立っています。

 資格取得の為の勉強も、仕事で得られる経験や知識も現場で生かせてこそのものです。そういう意味では、机の上での知識と現場で命ある物と関わりながら学ぶことに、終わりはないと思っています。樹木医合格した時が、本当の勉強の始まりなのです。