インフォメーション > 樹木医を目指す方へ > 合格体験記 (第20期)

合格体験記 (第20期)

仕事での経験をいかす

猪 雅人(岡山県)  財産法人岡山市公園協会

 樹種によって個性的な形や色をみせる葉や樹形、花や実。それらにはいったいどのような意味があるのだろうか。樹木は言葉を語ることもなく、また手足を使って意思表示もしないが故に誤解され、資源や材料としてしか評価されていないのではないかと思う。アマゾンの熱帯雨林は近い将来砂漠化するというが、樹木が無ければ人という種族は存在できないのだから、樹木の大切なことについての理解が今の私たちには欠けているといえるだろう。自分自身の樹木に対する理解をもっと深め、その魅力を多くの人達と共有したいというのが、私が樹木医になろうと思った一つの動機である。

 私は「飽き症」である。何か新しいことを始めたとき、最初のうちは真剣にのめりこむが、しばらくするとまるで興味が無くなってしまう。その反面好奇心は旺盛で、いろいろなことに興味が生じ、経験してみたいという強い欲求にかられる。こういう人間にとって、こつこつと勉強をして何かの資格をとるというのは至難の業で、以前通信教育である資格を取ろうとした時、数年間費用を払い続けたあげく、結局あきらめたという苦い経験もある。

 一度目の樹木医試験は、この性格が災いして残念な結果になった。しかし自分の性格はそう簡単に変わるものではない。今回合格できた理由として考えられることは、飽き症でも続けざるを得なかった仕事の経験が、知らず知らずのうちに自分の能力を伸ばしていたこと。ある資格取得のため、植物について短期集中的に勉強する機会が直前にあったこと。

 そしてもうひとつは、好奇心に駆られて読んだ色々な本から得られた知識が役立ったのかもしれない。

 今は県の支部に所属している。諸先輩方の熱い思いに触れる機会も多く、一緒にいると新しい発見や経験談も聞かせてもらえる。まだまだ新米だから、諸先輩方から得るものは大きい。関係の皆様には大変感謝している。