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合格体験記 (第20期)

樹木医資格というもの

関 敏之(茨城県)  有限会社グリーン巴

 「樹木医」。造園業界で働いていても、この資格を聞いて「樹のお医者さんだよね?」くらいしか考えていませんでした。そんな自分が樹木医を目指すきっかけとなったのは、茨城県の圃場でハナミズキを栽培している埼玉の樹木医さんとの出会いでした。仕事でハナミズキの買い付けに行った時に、様々な品種のハナミズキを交配して、新品種を作るための苦労を話されていました。その時に伺った内容は、以前に樹木医研修で聞いたこととまさに同じで、その時に樹木医世界の洗礼を浴びたと思います。その方は樹木の根の張りかた、枝葉の芽吹きかた、葉や花の付きかたや形、大きさ、色、葉脈の形等々、丁寧に分かりやすく教えてくれました。樹木医という資格が地域の巨樹や巨木、天然記念物の保護、治療ばかりだと考えていたのは違っていて、毎日の造園の仕事にも生かせるものなのだと、これをきっかけに思い始めるようになりました。

 一次試験に向けて勉強したことといえば、「最新・樹木医の手引き」をひたすら熟読しました。それはもう学校の試験を受けるかの如く、丸暗記するつもりで。一次試験に合格した後は、二週間の筑波研修を全国の同志や講師の方たちと、実に有意義な時間を過ごしました。

 樹木医になって改めてこの資格を考えると、当時考えていた「樹のお医者さん」から「樹木全般に関するエキスパート」なのだと思うようになりました。樹木はもとより、土壌、気象、昆虫、ウィルス、薬剤等々に対して、多角、多方面の知見が必要であり、樹木医の人の層の厚さと質の高さに驚いています。数十年も前の知見を調べていると、自分の前には樹木医の知の巨人が立っていて、厳しくも温かく見守ってくださっていると感じます。

 いつしか知の巨人の仲間入りをするべく、毎日研鑽の日々です。