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合格体験記 (第20期)

100年後の世代に誇れる仕事を目指し

大橋一輝(福島県)  株式会社富士緑化

 20代の頃、樹木医に憧れていましたが、自分の力では厳しいと諦めていました。

 受験するきっかけは38歳の時、昔の会社で一緒に働いていた仲間が樹木医に合格したので、彼に「どうしたら樹木医になれる?」と質問したところ、「受験しなげれば樹木医に絶対なれねぇ」と言う当たり前の言葉がかえってきたので、「そうかぁ!よしやってみるか」のノリからの始まりでした。

 まずは過去問題集を解いてみましたが全く理解不能、問題の内容すら理解できない状態。そんなポンコツの頭脳で「最新・樹木医の手引き」を読んでも、すぐに睡魔が襲ってきて就寝、こんな駄目なやり方で選抜試験に挑んでみましたが、当然の不合格でした。

 それでも、1度選抜試験を経験できたことは、次の受験に向けての最高の経験となりました。失敗から学ぶことこそが財産になります。

 2回目の受験に向けては、参考書の答えの解説を読み解くことと、「最新・樹木医の手引き」を徹底的に読んで疑問箇所を理解すること、この2点を念頭において勉強を続けました。地味ですが積み重ねと継続により、理解できなかった事が徐々に理解できるようになり、選抜試験に合格することができました。

 2週間の研修中は人生でこれほど真剣に勉強したことがあったのか?と思うくらい勉強漬けで、本当に素晴らしい日々でした。各教科の講師の先生の熱意や、本気で学びにきた研修生の仲間との熱い雰囲気の中で、まるでお祭りのような時間が経過していきました。最終日の面接が終了した時は、祭りの終わりの静けさを感じ、1人静かにその思いを噛み締めながら福島に戻りました。研修で同期の仲間との大切な絆もでき、全国に視野を広げる機会にもなりました。

 樹木医になって3ヶ月後、震災による大津波で沿岸部の海岸林が壊滅的な被害をうけました。今後どうのように再生すれば100年後の世代の財産となる海岸林が残せるのか、その再生の過程で自分に何ができるのかを考え、勉強を続けていきたいと思います。