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合格体験記 (第19期)

変わり種の樹木医

小林明英(新潟県)  上越市立名立中学校 用務員

 私の経歴は少し変わっていて、地元の農協に16年勤めた後、青年海外協力隊員としてパプアニューギニアで稲作指導をしました。帰国後、樹木に関係する仕事がしたくて、公園管理人や森林組合に臨時職員として働いていました。そんな時、市内にある大ケヤキの治療作業をしました。木が弱った理由や作業の手順を丁寧に説明してくださったのが樹木医の現新潟県支部長であり、仕事に憧れを感じました。

 その後学校の用務員となり現中学校へ転勤しました。同校ではその年から「宮脇方式」による「希望の森」づくりが始まり、53種 383本の植樹がされ育樹活動が続いています。植樹に熱心な先生方と巡り会い、より詳しく樹木のことが知りたくなり、樹木医のホームページを見て 2007年に受験しました。2月頃から『最新・樹木医の手引き』で週末を中心に勉強しました。同年7月には「樹木医と行くブナの巨木の往診」(飯山市)に参加し、長野県の樹木医から木について色々な説明を受けました。試験の事も聞いて過去問題集があることを知り、取り寄せ勉強しましたが間が一ヶ月もなく、不合格でした。

 自宅の隣の田んぼだった場所に、混植密植で約200本の苗木を植えて小さな森づくりを始め、木の種類や特性を学んでいきました。そして 2009年、試験が近づくと晩酌がなぜかなかなか止められないもので、朝早くと週末に問題集にあたりました。間違ったところは答えを覚えるのではなく解説をよく読みました。こうして2回目で合格しました。

 名立中学校に勤めなければ、樹木医になろうと思わなかったことでしょう。現在は庭木の手入れの他、ソメイヨシノのてんぐ巣病の外科処理と暗渠パイプを使った排水工事をしています。中学校の「希望の森」の様子は http://www.nadachi-j.jorne.ed.jp/ で見ていただけます。