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合格体験記 (第18期)

森を見て木を見る、木を見て森を見る

菊地智久(岩手県) 岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター

私は森林管理や森林環境教育に携わっています。普段は単木としての樹木よりは森林全体を見ています。目の前の森を将来どういう森に育てていくか?そのためにはどんな手入れをしていけば良いか?と、100年先の森の姿を想像しながら作業しています。ですから「樹木医は造園業の方や庭師さんのなるもの。確かに林業という樹木を扱う仕事をしているけれど、私も受験出来るのだろうか?」そんな遠慮を感じていましたが、「もっと森林や樹木について知りたい」という想いから受験を決意しました。

受験対策については歴代の先輩方のアドバイスを参考に、過去問と最新樹木医の手引きの2 本立てとしました。この2つだけをやれば良いというのではなく、それをベースにしながら自分に合った様々な教材で知識や理解の肉付けをしていき、更に樹木医の視点に立った課題に対して素早く論述できる表現力を養うこと。これが合格への王道だと思います。筑波での研修には本当に幅広い年齢層の方が全国から集まります。私の出会った人生の先輩達は皆エネルギッシュで、とても勇気付けられました。彼らのように何らかの形で森林や樹木と関わってきた方は自分の実体験として知っているところもあるので、たとえ難しいと思えるテーマでもじっくり理解できる利点があると思います。また私のような森林・林業技術者は、①自然状態における樹木本来の性質を知っている、②長いスパンで森林や樹木を見ることが出来る、③様々な生物の相互作用の中で樹木の存在を考えることが出来る、という長所を活かせると思います。是非多くの方に樹木医にチャレンジして欲しいと思います。根から葉まで、樹木について深く掘り下げる見方を知れば、森を見る目もまた変わって楽しいと思います。