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合格体験記 (第17期)

「樹を見て考えること」の練習

飯山直樹(徳島県) (株)エコー建設コンサルタント

受験全般を通じて、もし自分が樹木医であったら、目の前の現象をどうとらえるかという投げ掛けをすることが役に立ちました。これは、樹木医は取り扱う領域が広いことに関係しています。例えば病虫害を扱えば樹木以外の生物との関係性に注目しますし、診断場面では、原因を生理的な要因と区別するための知識も重要になります。しかも対象の分類や遺伝学の知識も関係し、現場では植物防疫と処置のための道具の知識や経験、力学や物理学的な視点も欲しくなります。最後はインフォームドコンセントも必要でコミュニケーション能力も活きてきます。事業に関わる観点からも、経済的な感覚も必要になります。こうした幅広い領域の集積を、まず行ないました。

そして、それぞれの領域で対応する知識を、「自分がもし樹木医であったら」どのように使うかという考えで、例えば街路樹に枯損や落葉を見たら、何の疑いを持ったらよいかと考えるような作業に転じて練習しました。生理的な原因ならばどのようなことが考えられるか。病害虫では何が考えられるか。土壌や立地条件はこの樹にとってどのように影響しているかということ迄考えてみました。web の情報に加えJA やホームセンターに配置されているQ&Aなどは有効な資料になりました。

それから、これらのシミュレーションのような練習に加えて、モティベーションを維持することは肝心です。日々の忙しさに紛れて目標を忘れてしまいます。私の負けパターンもこれでした。そこで、自分の将来のメリットとして、日常の業務遂行が有利になる事や、将来に深い専門知識のために時間をたっぷり使えるという姿の目標を置きました。これで負けパターンを回避することができた気がします。

挑戦を考えている皆さんの参考になれば幸いです。