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合格体験記 (第16期)

樹木に捧げるバラード

比嘉牧子(宮城県) 仙台市建設局百年の杜推進部公園課

「青葉区建設部建設課勤務を命ず」。技術士(建設部門)に合格し、計画部門で頑張ろうと思った矢先、「今度は現場に行きなさい」。

青葉通りのケヤキだの、定禅寺通りのケヤキの下が私の居場所となっていた。街路樹の苦情が来るたびにノコギリを持って「師匠達」と「出動」する。初め高い木の剪定は怖かった。打撲で体中に内出血が起るし、木から下りても足はがくがくした。でも、てっぺんに吹く風は何とも気持ち良く、木も喜んでいるように感じた。杜の都を守るため、ことあるごとに樹木医の先生と木の調査も行った。

師匠の一人が樹木医を受けることが決まり、「一緒に受けるべ」と誘われた。もちろん断った。でも、業務経験は7 年を過ぎていた。「何事も練習」と言われても踏ん切りが付かず、樹木医の先生に聞いてみた。「あの、私ごときが、樹木医の試験を受けても良いのでしょうか。もちろん、受かるとは思っていません。が、受けること自体が失礼な気がしてしまうのです。」「別にいいんじゃないですか。行政の人がきちんと理解していることは大切なことですから。」

結果は、大方の予想に反して合格で、晴れて筑波の研修生となった。楽しかった毎日の講義。千葉産のトマトを沢山頂いて、あっという間の2 週間が過ぎた。

樹木医を受けるということは、一生を樹木に捧げるという所信表明だと思う。だから、ドキドキした。でも、受かりたいと思った。

私が触ってきた、木々達も応援してくれたんだと思う。「樹木医になりたい」という心の強さが合格へのキーワードと思う。