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合格体験記 (第9期)

樹木医に関わる情報にアンテナを

(株)インテリアスケープ 有坂 仁

 はじめにTREE DOCTOR にこのような記事を書かせてもらうことに感謝して、また、これから樹木医になろうと考えている方の小さな助けになるように書ければと思います。

 私は、東京の造園会社に勤める31歳の会社員です。仕事は、主にビルやマンションの外構植栽のメンテナンスを行っています。以前から、 樹木医の制度は知っており、実際に先輩樹木医の方に診断を依頼したこともありました。受験資格ができる経験年数7年を待って受験しまし た。大変難しい試験だと聞いていたので、「とにかく自分で、体験してみよう。」「落ちたらまた来年受験すればいい」と軽い気持ちで、受験しました。

 しかしながら、何もしないで受験することには少々気が引けたので、樹木医会で出版されている過去の問題集と「新・樹木医の手引き」を購入して、勉強しました。「新・樹木医の手引き」を何度も読み返し、解らないところについてノートを作って覚えるようにしました。過去問集 の問題によっては、その出題意図や単語の意味がわからないような状態でした。とにかく解らないことについて、調べて暗記の必要なものは、繰 り返しノートに書くようにして覚えました。また、過去の問題は、うわさどおりに難しく、普段携わっている都市部の緑地のメンテナンスにかかわる問題だけでなく、地球規模からミクロの世界の知識を求められていました。さらに法律や科学・歴史など私の不得意な分野の出題もあり、この分野に特に力を入れて勉強しました。

 そうして試験に臨んだのですが、過去の問題の内容はひとつも出ず、改めて出題範囲の広さに驚かされました。また、午後の筆記試験は、 暗記した知識や普段仕事で使っている知識は、あまり役に立たず、大学の授業にあった林業の知識や、普段、新聞や雑誌に目にした知識が役に立ちました。普段から樹木にかかわる情報について、アンテナを張っていることが合格の大きな助けとなったと思います。

 しかしながら、全体を通してとにかく手応えがなく、また来年受験しようと半ばあきらめて試験会場を後にしました。合格通知を見たときには信じられないという気持ちから、つい合格書を明かりにすかしてみてしまいました。後日、研修会で出会った同期の合格者も、やはりしっ かりとした確信を持って合格した方は少ないようです。

 樹木医に合格したからもう1人前の立派な樹木医だと思わず、これから樹木医の勉強をして良い、というスタートラインに立たせてくれたのだと思うようにして、木の立場に立った考え方が出きるよう勉強していきたいと思います。