インフォメーション > 樹木医を目指す方へ > 合格体験記 (第9期)

合格体験記 (第9期)

樹木医、合格までの道

ダイトウテクノグリーン(株) 牧 隆

 昨年末、神奈川県庁にて樹木医認定証を無事いただくことができました。仕事の関係で樹木医については、制度制定当初より関心があり、 いつかはトライしてみたいと思っていました。しかし、2週間の研修があると聞き、なかなか受験に踏み切ることができませんでした。我々 サラリーマンにとって2週間の仕事を休むのは容易なことではなく、特に当時の自分の状況ではとても考えられませんでした。そういった中 でようやく会社側が樹木医となることを奨励し始めたのが3年前でした。

 自らの仕事も落ち着きかけた一昨年、ついに受験を決意しました。しかし1回目で合格できる自信はなかったので、2回受験しそれでも合 格できなければあきらめるつもりでいました。

 一昨年の6月に募集案内を購入し、記入しかけました。一晩で記入できるものと思い自宅で書き始めたのですが、経験実施事例等の記述欄 で年月や成果の発表方法など詳細な内容を記憶していなかったためすぐに記入できませんでした。その後、会社で資料を探そうと思いつつ、 仕事の忙しさの中ついに申込み締切日が過ぎてしまいました。

 その時はあまり勉強らしい勉強もしていませんでしたので簡単にあきらめがつき、翌年のためにこれから勉強しようと意志を固め、購入し たばかりの教科書「新・樹木医の手引き」を読み始めました。しかし、この本がなかなか手強いのです。読み始めて3分の1も進まないうち にダウン。自分にとってあまりにも専門外で頭に入りませんでした。このため、その後の勉強が続かず秋が過ぎ、冬が過ぎ、春となってしま いました。

 そして昨年の5月、ある展示会に行き、樹木医会出展の書籍販売コーナーで「樹木医研修受講者選抜試験問題集」を見つけ“ハッ”としま した。問題集を購入し、勉強の再開です。前回は申込書の記入で手間どり失敗しましたので、今回は早めに経験に関する資料も集め正確に記 入しました。

 申込書提出後本格的に勉強しようと計画も練りました。帰宅が早いときは、1日1時間以上勉強する。出張や通勤の電車の中で は関連の本を読む。但し、休日とお盆休みは家族サービスのため勉強は不可。結果的に勉強したことは、問題集を3回おこない、「新・樹木 医の手引き」を1回読み、その他樹木医関係の本や雑誌を数冊読みました。

 試験日当日は、半ばあきらめと、でもやっぱり合格したいという気持ちで会場に向かいました。会場には思ったより多くの人(多種多様な 人)がいて、中には見覚えのある人もいました。午前の択一式問題を終え、問題集より難しいと思いつつ、午後の記述試験へ。1問は得意の分 野でマスメが足らずやや尻切れトンボ、2問目は知らない分野で推測をもっともらしくかつ同じことを表現を換えたり、何とかマスメを8割 ぐらい埋めました。全部を終え、とても合格する自信はありませんでした。

 およそ3週間後、(財)日本緑化センターから大きな封書が届きました。不合格通知かなと思いつつ、中をあけ文字を見てビックリ「試験 の結果、貴殿は合格となりましたので通知します。」とありました。予想外でしたので嬉しさもひとしおです。

 あとは2次審査、2週間の研修とその間の小試験そして面接。研修中の講義は睡魔との戦い。この2週間の研修は若干の苦痛もありました が、樹木医としての基礎知識を身につけ、今まで知らなかったことを多く学び、またなによりも多くの仲間と知り合えたことは最大の収穫で した。

 今、樹木医の認定書をもらい、これから何をし、何ができるのかと思いつつ、「ひとりで樹木の診断ができますか」と問われれば、まだ 「NO」といわざるをえません。資格を取ったのは始まりでこれからが勉強だと思っています。先生、先輩方に教えていただき樹木医の名 に恥じない経験と技術を身につけたいと思っています。