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合格体験記 (第9期)

幅広い知識が試される

住友林業緑化(株)東京事業部 山本謙一

 私は一度(平成10年度) 筆記試験を受けたことがあります。当時は樹木医試験にどのような問題が出るのか情報を得ていなかったため、 受験勉強などほとんどせず、樹木管理の手引き書など、仕事で使用している身近にあった本に目を通す程度で試験に臨みました。

 試験当日、受験会場では受験生の大部分が同じ本を読んでいました。それは「新・樹木医の手引き」でした。私はこんな本があったのかと 思い、近くの人から借りて読ませてもらったところ、内容は私が勉強していたこととは全く違い、「えっ、こんな内容の問題が出るの!」。

 択一試験の内容のうち、1/3程度は仕事の上で経験的に得た知識の中で、また1/3程度は高校の生物の教科書や参考書に出てくるような出 題であったので、そのような問題は正答率が高かったと思います。私はかつて学習したことを忘れないため、毎年1月にセンター試験(旧共 通一次試験)の問題が新聞に発表されると、大学受験を思い出して試験問題を解いていました。それがこんなところで役に立つなんて!。 しかし残りの問題のうち林学的な内容は知識が無く、正答率はよくありませんでした。

 筆記式の問題は90分で2題各600字とかなりハードです。結構文字数が多いので下書きをする時間はありません。主に主張したいことを箇 条書きにまとめ、それを論旨が一貫するように、また途中で書き直しが発生しないよう論述して行かなくてはなりません。この問題では樹木に 対する知識ばかりでなく、社会一般に関する幅広い知識を持っているかどうか試されていると感じます。受験のための知識の他に、一般教養 的な知識も必要です。常日頃から環境問題に関する本を読み、新聞の記事から最新情報を仕入れ、それらに対する自分なりの考えを持ってい ないと、主張したいことさえ思いつかなくなる可能性があります。

 このときの試験は不合格でした。しかしこの経験は無駄になりませんでした。

 当時は過去出題問題集が無く、試験問題は回収されてしまいますので、試験終了後、択一式問題と筆記式問題の内容を思い出せる限り手帳 に書き留めておきました。この中から知識の弱点を翌年の受験対策として勉強するようにしました。特に弱点だった林学的な知識は「新・樹 木医の手引き」で勉強し、「樹木医」と名の付いた図書は極力購入して読むようにしました。

 また受験情報を得るために、樹木医受験セミナーや講演会などがあったときは出来るだけ参加しました。仕事の上で、樹木医の先輩とお話 しする機会がありましたので、最近の傾向や話題を聞き取ることができました。これから受験される方で、樹木医の知り合いがいましたら、 生の意見や情報を得るために話を聞いておいた方が良いと思います。

 そして今回(平成11年度)、九期生として合格することが出来ました。実質的な受験勉強はお盆休み中に行った程度でしたが、前年の失敗 の経験から少しずつでも試験の準備をしておいたことや、情報を得ることが出来たことが、合格につながったと思います。