基本情報
支部連絡先: 東京都支部(東京樹木医会)事務所
住所 | 〒184-0014 東京都小金井市貫井南町1丁目5番20号東京都植木農業協同組合内 |
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Tel | (042)384-0255 |
Fax | (042)384-0281 |
樹木相談窓口の設置:毎週月曜日、9時30分から16時まで事務所にて樹木相談を行っています。
支部概要
街路に植栽された桜の調査
東京都支部(東京樹木医会)は、日本樹木医会の設立に先駆け、平成3(1991)年に設立しました。現在(平成19年4月)は150余名の会員を抱え、日本樹木医会の中でも最大人員の支部です。
都内の樹木育成と樹勢回復および保護に務め、質の高い緑(緑地)と地域に残る自然の『杜』を保全し、安心して快適に暮らせる環境づくりのため、行政や関係団体との協力を進め、会員相互の技術の向上と連携調整を図ることを目的として活動しています。
支部会員は23区をはじめ、都内のほぼ全市町村に在住しており、会員の個々は樹木医を専業にしている者もいますが、その大半は、造園業、造園や緑化関係の設計および調査コンサルタント、地方自治体の職員、国や都の研究機関の職員など様々な職業に就きながら、樹木医としても活動しています。
当支部はこのような会員で構成されているため、支部会員の専門知識や得意分野も多岐にわたり、樹芸、造園、林学、植物病理、土壌・肥料、植物分類、生態など多くの知識を持ち合せていると言えます。身近なところにある庭木から公園や街路樹、市町村や国指定の天然記念物クラスの樹木保全や樹勢回復、さらには広いエリアの環境保全などに携わる専門家集団です。
東京都支部のPR用パンフレット
このような支部の特性をいかし、調査を行う時は、その内容によってチームを編成し、会員が連携しながら得意分野の知識を生かして、樹勢回復や課題の解決に取り組んでいます。
また、日本樹木医会の部会や委員会活動に参画し、多くの会員が部員や委員を委嘱されており、日本樹木医会の運営の一端を担ってもいます。
活動内容
前述の目的を達成するために次の事業を行っています。
(1)地域社会の緑化活動
(2)樹木の樹勢回復、保護についての技術指導、樹木医の派遣(有料)
(3)講習会、研修会への講師派遣
(4)行政、関係機関との連絡調整
(5)樹木医制度および活動の宣伝
(6)樹木医技術向上のための講習会、研究会の開催
(7)その他目的に必要な事業
活動事例1:保存樹木現況調査事業(平成8年~平成14年、(財)東京都農林水産振興財団より受託)
善福寺の逆さイチョウ(国指定天然記念物)
都内の各区市町村が指定する保存樹木などを対象に樹勢調査を 世田谷区、練馬区、江戸川区、中野区、杉並区、文京区、渋谷区、目黒区、台東区、江東区、千代田区、大田区、新宿区の13区と、 立川市、稲城市、日野市、東久留米市、武蔵村山市、羽村市、狛江市、調布市、国立市、国分寺市、町田市、多摩市、 青梅市、あきる野市、小平市、府中市、八王子市、福生市の18市で、 1,806本を対象に実施しました。今後の保全管理指針や方法を報告書にまとめ、自治体に提言しました。
活動事例2:千代田区区の花さくら再生計画(平成15年、千代田区より受託)
花見客で賑わう千鳥ケ淵緑道
千代田区内の桜は、近年老齢化や環境の悪化により樹勢回復や更新、補植が必要なものが見られるようになりました。 当支部は千代田区から桜の再生を検討するため、「区の花さくら再生計画」を受託し、区内の桜約1,000本について調査し、 桜の再生指針、整備計画、管理マニュアルの作成などを行いました。
活動事例3:研修会
山高神代ザクラの樹勢回復工事を見学
専門知識の取得や樹木保全の技術向上、治療などの成果の確認のために年3回程度の研修会を開催しています。
活動事例4:ふるさとの杜活力調査事業(平成15年~、(財)東京都農林水産振興財団より受託)
都内には公園や寺社、屋敷林、崖線などに『杜』がわずかに残り、美観風致の維持と周辺の人々に安らぎと快適性をもたらし、 災害時の避難場所となるなど都民生活のみならず、この『杜』は多様な生き物たちの住みかとしても大きな役割を果たしています。 当支部は調査に当って、所有者や管理者および利用者の方々の要望を十分取り入れた調査を行い、 その『杜』の特徴を生かした利用や管理に関する情報を報告書にまとめ、提言しています。 平成18年度までに新宿区、文京区、町田市、中野区、台東区、足立区、葛飾区、練馬区、三鷹市、 府中市、多摩市、北区、世田谷区、千代田区、杉並区に所在する15ヶ所の『杜』を調査しました。
調査地となった『杜』
新江戸川公園(文京区)
多摩市立豊ヶ丘小学校(多摩市)
柏の宮公園(杉並区)